稲ワラや、イ草(畳表)は天然資材です。素材の特性から僅かながら湿気を吸収し、また放湿する性質があります。しかし吸湿する速度に比べ放湿する速度は遅く、蓄湿する傾向があります。従って、放湿効果を上げるためにはこまめに換気する必要があります。
畳は優れた湿度調節機能があります。畳や木材は、大気中の水分を吸収したり放出したりしています。例えば梅雨時期には水分を吸収し、冬の乾燥期には水分を放出することで湿度調節をし、室内を快適にしてくれます。
畳を温度23℃で湿度の変化を53%から75%にステップ的に加湿し、24時間継続した後再び53%にステップ的に戻して24時間継続するという吸放湿性試験(図1)によると、稲わら畳の場合、24時間後の吸湿量は94.7g/uでした。これは室内の湿度調節を目的とした内装材(調湿建材)の同一条件での吸湿量が一般的に80〜100g/uであるので、調湿建材と同程度の吸湿量があるといえます。この優れた湿度調整機能は、畳を構成しているイ草やわらの内部構造に起因しています。イ草はきれいな六角形の形をしたハニカム構造をしています。また、ワラも中空の組織構造をしており、畳を構成している材料は表面積が大きいため、水分を吸収・吸着する能力が高くなるのです。
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